一発逆転を夢見る心理
人は誰しも、一発逆転のような劇的な変化を求めてしまうものです。今の仕事に不満を抱えていて、本当は辞めたいと思っているのに、実際には転職活動を始めるわけでもない。そんな状態で「なんか急にどこかからスカウトされないかな」「急に人生が好転しないかな」と漠然と期待している。宝くじがまさにその典型例ではないでしょうか。
しかし現実を見つめてみると、そんな一発逆転なんて、ほとんど起こらないのです。結局のところ、コツコツと積み重ねること、日々を習慣化することこそが、最も確実で最強の方法なのだと、私は確信しています。
もちろん、宝くじは当たるかもしれません。可能性はゼロではありません。でも、よく考えてみてください。その宝くじさえも、毎回コツコツ買っていますか?買ってすらいないのに「当たらないかな〜」と期待だけしていること、とても多くないでしょうか。
変化には時間がかかるという真実
自分自身が変化しようとするときも、同じことが言えます。「この本を読んだら急に変われる」「この講座を受けたら、急に何かができるようになる」。そんな期待を抱いてしまいますよね。私自身も、何度もそう思ってきました。
だけど、残念ながらそんなことはあり得ないのです。
今までできなかったことができるようになるには、どうしても時間がかかります。うまくいかなくて苦しくて、嫌になってもう辞めたいと思う瞬間も必ず訪れます。それでも諦めないで続けるから、ようやくできるようになるのです。
赤ちゃんが歩けるようになる過程を思い出してみてください。急に立ったりはしませんよね。少しずつ首が座り、寝返りを打ち、ハイハイをして、つかまり立ちをして、そしてようやく一歩を踏み出す。その進化の過程は、日々見ていると本当に微々たるものです。
しかも、人によってその上達スピードも違います。座るより先に歩けるようになる子もいれば、歩くより先に階段を登れるようになる子もいる。一人ひとり、成長のペースも順番も異なるのです。
自己肯定感を高める教育の重要性
ここで重要になってくるのが、「自己肯定感を高める教育」です。コツコツと続けていくためには、自分自身を信じる力が不可欠だからです。
自己肯定感を高める教育とは、結果だけでなくプロセスを認め、他人と比較するのではなく、昨日の自分と今日の自分を比べる視点を育むことです。小さな進歩を喜び、失敗を学びの機会として捉える。そんな姿勢を身につけることが、長期的な成長には欠かせません。
特に子どもの頃から自己肯定感を高める教育を受けていると、大人になってからも「コツコツ続ける力」を発揮しやすくなります。すぐに結果が出なくても、自分を責めすぎることなく、「今は成長の途中なんだ」と受け入れられるようになるのです。
逆に、自己肯定感が低いままだと、少しうまくいかないだけで「やっぱり自分にはできない」と諦めてしまいがちです。一発逆転を求めてしまうのも、実は自己肯定感の低さが関係しているかもしれません。「コツコツ続ける自分」を信じられないから、「何か特別なこと」に頼りたくなるのです。
ブロック外しの罠
だからこそ、コツコツやっていくしかないんです。どうなりたいかという目標を描いたら、そこに行くまでに必要と思われることを地道にやるしかない。その積み重ねでしかないのです。
しかし世の中には、「お金のブロックを外せば〜」「なんちゃらのブロックが〜」といった、なんとも素敵そうな言葉が溢れています。それを取ってもらえばできるようになる!と錯覚してしまうようなことが、本当によくありますよね。
何を隠そう、私自身も、それに乗っかりたかったし、そうなれると思っていたし、ブロックを外したいと思っていました。でも冷静に考えてみると、そのブロックを外してもらうために、外すセッションを受けましたか?外すためにどんな行動をしましたか?という話になるんです。
正直に告白すると、私は「こんなブロックがあるんだ〜。え〜じゃあこのせいだ〜。だからできなくてもしかたない〜」って、言い訳にしていましたね。
つまり「自分が頑張らなくても、急にいいことが起こって変わらないかな」と思っていたわけです。
いやいやいやいや、変わらないよ!!!!
何か自分から行動しないと、自分から言わないと、自分から何かを始めないと、変わらないんです。しかも1回や2回じゃ変わらない。何年もかかるんです。
ジャーナリングで自分と向き合う習慣
では、具体的にどうやって自分と向き合い、コツコツ続けていけばいいのでしょうか。そこで効果的なのが「ジャーナリング」という手法です。
ジャーナリングとは、日記とは少し異なり、自分の思考や感情を整理するために書く習慣のことです。その日あった出来事を記録するだけでなく、「今、自分は何を感じているのか」「なぜそう感じたのか」「本当はどうしたいのか」といった、内面の声に耳を傾ける時間を作ります。
ジャーナリングを続けることで、自己肯定感を高める効果も期待できます。自分の感情や考えを否定せずに受け止める練習になるからです。書き出すことで頭の中が整理され、漠然とした不安や焦りが具体的な形になり、対処しやすくなります。
また、ジャーナリングは「自分軸」を見つけるためにも非常に有効です。他人の意見や社会の期待に流されそうになったとき、書き溜めたジャーナルを読み返すことで、「自分は本当は何を大切にしたいのか」を思い出すことができます。
毎日10分でもいい。朝起きたときでも、夜寝る前でも構いません。ジャーナリングという小さな習慣をコツコツ続けることが、長期的には大きな変化をもたらすのです。
自分に合うものを見つける旅
今日、コミュニティメンバーと話していて改めて思ったことがあります。「みんな食生活などではどんなことに気をつけてる?」という話題になったのですが、私自身、いろいろモヤモヤしたり悩んだりする時期を経て、2〜3年かけて落とし所を見つけてきたんだなと実感しました。
自分で納得するところを見つけるには、自分で試してみるしかありません。誰かにピッタリくるものが、自分にもピッタリくるとは限らないからです。
だから、いろいろな人に話を聞いて、これがいいかもと思うことをコツコツと試してみて、コツコツと自分と向き合って、自分軸をしっかり見つけていくしかないんですよね。
今日オーディブルで2冊の本を聴いていたのですが、それぞれの本で「自分軸」という言葉が出てきました。偶然にしては面白い一致です。
私の自分軸は、「愛する家族と共に自分に正直になって、直感で好きなことに没頭する」こと。これを見つけるまでにも、何年もかかりました。
結局、コツコツしか勝たん。そして、コツコツ続けるには、自分でしっくりきていないと続きません。自分にしっくりくるかどうかは、自分に向き合って心の声を聞き、そして試して確かめる。その繰り返ししかないのです。
一人では続かない理由
ここで正直に言うと、それには時間がかかるし、自分だけの考えでは視点が変わらないし、一人だけだと心が挫けてしまいます。
だからこそ、仲間の存在が必要なんです。他人からの問いかけが必要だし、続けられる環境や手段が必要です。
そのために、私たちコーチがいるし、コミュニティというものが存在するんですよね。
だからこそ、コーチングでもコンサルでもスクールでも何でもいいけれど、やはり半年から1年は最低でも続けた方がいいと思います。
もちろん、よほど相性が悪いとか、聞いていた条件と違うとかであれば止めるのも一つの選択肢です。でもそれも経験。「私にはこういう人は合わなかったな」「こういうのは危険だな」と学ぶ機会になります。
よほどの場合でなければ、一度その人やその環境を信じると決めた自分を信じて、続けてみたらいいと思うんです。
継続がもたらす本当の変化
1回のセッションでも、確かに気づきや行動変化のきっかけは与えられます。でもやっぱり続けるからこそ、自分の求めているものが手に入るのです。
常に軌道修正しながら続けるには、習慣化と軌道の確認が必要です。それを月に1回でもしていれば、どんどん理想の自分になっていけます。
自己肯定感を高める教育を受けた人、あるいは大人になってから自己肯定感を育て直した人は、この「継続する力」が強い傾向にあります。なぜなら、「うまくいかない時期があっても、それは自分がダメなわけではない」と理解しているからです。
ジャーナリングを続けている人も同じです。日々の小さな変化や成長を記録しているので、停滞期に入っても「確実に前進している」という証拠が手元にあります。それが続ける原動力になるのです。
現代だからこそ必要な「待つ力」
スマホでなんでも答えが見つかる時代。ChatGPTがなんでも教えてくれる時代。すぐに答えが出る時代。
だけど、自分の中の答えは自分でしか見つけられないし、これまで無視してきた自分の中の答えは、そう簡単には出てきません。
奥の奥の奥に隠れちゃっているからこそ、時間もかかるのです。
即座に情報が手に入る現代だからこそ、私たちは「すぐに答えが出ないこと」に対する耐性が低くなっているのかもしれません。でも、人間の成長や変化は、検索エンジンのように瞬時には起こらない。そこに焦りを感じる必要はないのです。
根気よく続けていくしかない。ただそれだけです。
伴走者としての覚悟
根気よく付き合う覚悟は、私にはあります。私は、一人でも多くの方のコツコツに付き合いたいと思っています。
コツコツの途中にある、嬉しいことも、辛いことも、しんどいことも、楽しいことも、全部一緒に受け止めます。
だって、1年かけて自分に向き合うと決めた人なら、1年かけると覚悟できる人なら、必ず乗り越えられるから。大丈夫、一緒に進んでいけるから。
自己肯定感を高める教育の本質は、まさにここにあると思います。結果ではなくプロセスを大切にし、他人との比較ではなく自分自身の成長に焦点を当てる。そして何より、「時間をかけて成長する自分」を信じること。
ジャーナリングを続けることも、コーチングを受け続けることも、コミュニティに所属し続けることも、すべては「自分を信じる力」を育てるための手段です。そしてその力こそが、コツコツ続けるための原動力になります。
一発逆転のチャンスは準備された人に訪れる
そうして地道に進んでいく中で、もしかしたら一発逆転のチャンスは巡ってくるのかもしれません。
でもそれは、何もせずにただ待っていて訪れるものではありません。コツコツと積み重ねてきた人だからこそ、そのチャンスに気づけるし、そのチャンスを掴めるのです。
宝くじだって、買っていなければ当たりません。そして買い続けている人にこそ、当たる可能性があります。
人生も同じです。毎日少しずつでも、自分と向き合い、行動し、成長し続けている人にこそ、チャンスは訪れます。
だから今日も、明日も、コツコツと。
自己肯定感を高める教育を自分自身に施しながら、ジャーナリングで心の声に耳を傾けながら、一歩ずつ進んでいきましょう。
その先に、本当に望む未来が待っています。
変化には時間がかかる。でもその時間こそが、あなたを本当の意味で変えてくれる。焦らず、比べず、自分のペースで。一緒に、コツコツと歩んでいきましょう